博士の夢/
プテラノドン
腹を空かした豚が
がつがつと餌を食べていた
すると私は嬉しくなる
砂利を、固い砂利を食わしてあげたい
実際のところ奴等は
口から火花をきれいに飛ばすのだ
そして私は砂利を拾い集めている
もう少しでポケットの中は
ぱんぱんになる
と、口をあけてまちかまえていた豚に
飲み込まれてしまう
私は悲鳴に似た
おおくのものを漏らしていた
そんな夢を見た
それから私は生にまつわる
夢をみようとしたが
すでに瞳は火花で犯されていた
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