朱い飛沫と君の鋸/
あまくちペルノ
の虚しさに
許せなさとは なんとやるせない
許したい
許したい
許したい
許せない
許せない
許せない
君は怒りを押し殺した声で喋り続けた
まるでそうしないといのちが途切れるみたいに
しかし喋れば喋る程 君は私を攻撃する
喋れば喋る程 君は君を傷つける
一頻り喋り終えて
涙眼を隠す君に
赤い眼をした君に
血の涙を流すある女の像が 重なった気がした
許せなさとは なんとやるせない
瞳の刃が痛い夜
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