We are sadness/和泉 誠
誰もが自分を特別だと思って
誰もが自分を主役だと思って
誰もが自分を一番だと思って
そうして夢を見て生きている
細い細い紐を幾重にも編み込んで
服と呼ばれるものを作って着てる
動物の死骸やを植物を混ぜ合わせて
料理と呼んで板の上に載せて食べる
コンクリートと呼んでる粘土をこねて
ビルと呼んでる建物を作って住んでる
一人だけが持っていても妄想としか呼ばれない
たくさんの人間が持っているからそれは現実だ
誰もそれを疑わない
疑った奴は気違いだ
そうさ
人間はみんな巨大な妄想の中で生きてる
だから
自分を特別だと思っていいんだ
自分を主役だと思っていいんだ
自分を一番だと思っていいんだ
We are sadness
結局みんな同じ所にいるんだから
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