地に薬缶。/麗魅
くれたんだ
今にも溢れそうな眼をそこら辺に落下させて、
花束を持って友人は、棺に寝込ろんだ
「空を仰ぐんだ」と云い張って止まらないから
僕は、故・「陰」と一緒に昇華させて上げたんだ
次に空に向かって手をふって、バイバイと叫んだ・・・・・・ーー
ーー薬缶も一緒に成って飛び飛び遊女と
悦しんでいました。ーー・・・・・・
「あぁ、僕は、新妻が欲しくて、そんな危険な遊戯をした訳じゃない
僕は、手をつないで鬼ごっこしたかった。
なあ? 皆かて、そうだろ? 何も、僕だけを責めないでくれ」
それでも、やっぱり薬缶は優雅に蝶の様に・・・。
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