冬の海に帰る日/
りぃ
明日になれば
この浅はかな
切ない思いも消えるでしょう
真っ白な銀世界に踏み込んで
祈りを捧げその目に答えを望むなら
私は空高く舞いあがった
あの人に
この思いを消してくださいと
懇願するだろう
しかしあの人は首を振り
私の背後を指差して
振り向いた私に
あの人が言った
会いに来てしまったよ
海は穏やかに
空は流れて
辿りつく先など
知る由も無い
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