ハンチャンの神様/AB(なかほど)
 
キルクルとスコットは僕の見える場所にいるはずなのに


忘れようとして忘れられるものは
そんなにあるもんじゃない
すぐに忘れることなんて別に忘れたくて忘れるわけではなく

キルクルはそんなときに側にいて
キったと思った次の瞬間
キったはずの思いを連れてやってきて
首をクルりと回してニカっとする


スコットはなかなかやってきてくれないが
たまに
とても気分のいい夕焼けとか
トイレの中からやってきて
それまでポっかりと開いていた隙間に
上手いこと心地いいものを置いて行く


スコットはとても有り難いので
勝手にスコット将軍などと敬称をつけたりもしているが
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