踏み切り/
便乗鴎
遠くさいごのやつが
行ってしまった
しろい世界
やけに鮮明なこの二本の
赤錆びたレール
踏み切りのバーと
鳴っていた赤
なぜ僕は絶えず
あきらめず
この渡れもしない踏切りずっと
渡ろうとしてる
もうしろい地平も
黒く
くすんでしまった
星が見えないよ
取り残されてるんだ
誰か
肩を叩いて
教えてくれないかもう
バーは上がっていますよ
おまえ
踏み切り
今夜でもうきみは
みたくはない
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