ある夢/マオイ
・今日はいい天気だ
バスは高原の頂上のバス停に止まり僕達を降ろし、来た道を帰っていく
そこには、僕の乗ってきたバスのほかにも数台のバスが来ていた
そして、バス停の降り立った僕は一瞬立ち尽くす
白い雲と青い空の中に1枚の開かれたドアとそれに続く階段
そしてそれを上っていく人々の列
なぜだかとても静かな光景
ふっ、とバスの帰っていった方に視線を向け、そして振り返って見ると誰もいない
白い雲と青い空にあるドアとそれに続く階段だけ・・・
なんとなくそう感じた・・・帰ろう、僕があのドアをくぐるにはまだ早い・・・
バス停には時刻表はなかった
まぁいいさ、いい天気だし・・・
僕はテクテクと来た道をまっすぐ歩き出す
そして、目覚め・・・
・・・あっやば、遅刻する。
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