春よまだか/炭本 樹宏
ありきたりの日常に
道端に咲く花に
健気さを感じて
疲労気味の心を暖めてくれる
どうしようもない
感情の波に振回されて
どこにたどり着くかわからない
不安は煙草の煙のただようよう
未知の世界に飛び出す気力なく
自分で自分を励まして
不自由な生活を抜け出そうと
もがいている
自分の実力も分かってきたこの頃
平凡に生きることの難しさ
とりまく不愉快な気持ちは
ぼくをぺしゃんこにしている
希望の詩をかきたいけど
不自然になるから
本当のことを記していこう
評価はされないかもしれない
でもこれがぼくの現在位置
明るくばかりはしてられない
特に冬の寒さは
気をめいらせる
春よまだか
春よ愛してる
無力を感じ
無常を感じ
疲労を感じ
裏切らない太陽に
かすかな明日の希望をさがそう
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