やっぱりあなたの歌が聞きたい/和泉 誠
 

どんな光さえ飲み込む黒い結晶は
やはり愛される価値なんてないんだ

泣きたい
ただ、泣きたい

「誰かのために」という詩で
自分のためなら我慢できないけれど
誰かのためなら我慢できるとあった

それは本当だろうか?
もしそれが本当なら・・・

何か大切なものをまた失ったような
自分から捨ててしまったような
幸せの樹が育つかもしれない小さな種を

それが本物かどうか私は知らない
でも水をあげている間、私は夢を見れる
大きな大きな幸せの樹
いつか本物が見られるかもしれないから

お願い
もう一度歌ってちょうだい
やっぱりあなたの歌が聞きたい

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