逆境にどう生きるかが腕のみせどころ/炭本 樹宏
希望の星をみつける
地上に這いつくばる
夢は冷凍庫で凍りついている
アスファルトに囲まれて
精神は窒息寸前
それでも
僕は生かされている
感謝したくとも
時代の風は
僕の骨身に沁みてくる
生きる力は
萎えていて
クモの巣にとらえられた
不自由な生活 生活
手のひらの希望の筋が
ぼくを慰める
なめらかに
時は頭上を通りすぎ
ストレスは神経をむしばみ
過去のあやまちは
今 この時に
僕をせめる
苦しさは日常にしみ込み
絶望は親友
真夜中に仲良く
ぼくをつつみこむ
絶望のなかに
ひかりを探しもとめる
無理すること
もうやめた
自然 流れる清流
どこにいこうとも
これは僕が選んだ道
逆境にどう生きるかが
自分の腕のみせどころ
苦しみよ
苦しみよ
春になって
花よ開け
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