流星群の夜/ベンジャミン
 
いつからか夢見ることを遠ざけたのは
それが大人になることだと教えられたからではなく

身近な現実を見つめれば
それが大人になることだったからでした



忘れ去られた銀河ステーション

人影はなく
降り積もったちりだけが
時の流れを告げている


毎年同じ頃になると
流星群がおとずれる


星に願いをかけるとき
何処から来て
何処へ向かうかも知れないものに
叶うとも限らない言葉を
声にもせずに呟く

祈りは
その一瞬だけのかたちを見せて
僕はそこに
失くした何かを取り戻そうとする


忘れ去られた銀河ステーション

そこにはそんな言
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