足跡のある風景/
玉兎
おぼろげに歩く人の姿が
僕の前をふわふわ通り過ぎてゆく
心が軽いのか
体が軽いのか
真理は定かじゃない
ひとひとり
ひとふたり
つられて
足跡だけが
とうとうと続いて
風にさらわれては
意識を失ってゆく
孤独
戻る
編
削
Point
(1)