夢の続き/本村K
夢だとか希望だとか
土に埋めてじっと眺めていた
切り貼りした栄光の断片を
胸に抱えて眠る
夜にはもういい加減飽きていた
鍵は開けてある
明日は朝が来るらしい
揺れた現実のリズムに合わせて
踊り狂っているらしい
「幸せ」の速度はあまりに早くて
とうとう着いていけなかった
そう意識し始めたら負けで
何度負けを繰り返して
いつから大人に憧れて
キレイごとに身を潜めて
汚い人間に殺意を覚えた梅雨時に
グラスの破片が散らばった
ただもうそれだけで
ただもうそれだけで
夢の続きは嫌な結末だった
このまま死んでいたならば
笑って暮らせていたのだろうか
奇跡は起きない
偶然あなたに出会っただけ
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