履帯の下/たかよし
 
かの国

かの地にて

劣化ウラン弾で

破壊された

鋼の戦車の

履帯(キャタピラ)の下

ではダンゴムシが

地面に孤独な詩を書いている

と詩人は歌う

おぉ、呪わしき下等生物!!

私より上手い詩を書くは…

あぁ、おん身たくさん生えている

汝の足達腐葉土の血管の中に

入り込み大地の心臓に辿り着く

そこでは温泉がこんこんと涌き

温かい湯治場です





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