方角と風水(札幌人としての)/クリ
 
京都が風水に則って「作られた」都市であることは周知の史実。もちろん飛鳥浄御原宮、藤原京、平城京、長岡京、平安京と続く遷都はすべて風水に基づいて行われた。南から北に、ほぼ同経度を北上して行った。

次に「都」となるのは江戸=東京なのだが、この江戸も風水によって作られた。いわゆる「気」のたまる場所「穴(けつ)」に居城し、追って鬼門の方角に日光東照宮を置き、守り神として家康を安置した。
しかし、もともと江戸周辺は、利根川(当時は東京湾に河口があった)などが氾濫しまくる「水浸し」の土地であったらしいのだが、なぜそんな場所をわざわざ首都に選んだのか。
八岐大蛇伝説が治水を記したものであるとすれば、日
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