フーチンカ(「ミーミームウ」みたいな詩を書きたい)/和泉 誠
 
時計が頬を膨らませたら
もうすぐ出てくるよ
可愛い可愛い小鳥さん

残念 出てきたのは
不機嫌な様子のフーチンカだった

フーチンカはお土産に
温かい雪をたくさんプレゼントしてくれた
こいつはいい
これさえあれば手袋なんていらない

けれどフーチンカは不機嫌らしかったので
「あなたはかなり生意気ね
 ちょっとは何か言ったらどうなの?」
ってとても厳しい口調で言ってきた

フーチンカが不機嫌な時は笑ってるに限る
じゃないとフーチンカはすっきりして
さっさと家に帰ってしまうから
寂しがり屋の私は
フーチンカともうちょっと一緒にいたかった

「まあいいでしょ
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