リズム/便乗鴎
 
なんて不思議な秋
朱色のなか抵抗する青
故里は
いつでも果実です
じゅわりと沁みる
街よ、柊

もう何ひとつ
見たくはない。
心棒は微妙に曲がり
均等を保てない
せつなや肩


右、ひだり、右、ひだり
 (どんなに不埒な、たとえば黒鉛の心臓にも流れ 溢れ)
さみしいリズム
宇宙のリズム

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