アスファルトの冷たさよりも/もこもこわたあめ
 

「今夜は雪だって」
「そう。どおりでさむいはずだね」

そんなとりとめもない、大切な二人の時間と空間を
引き連れて過ぎ行く二人を眼下にとらえながら

・・・・ふ・・・・

あんな時期もあったなぁ、なんてほんの少しの感傷に浸ったあと
現実の冷酷さに身を翻し
冬の寒さにあてられたアスファルトよりも
冷たい心を

求め

鋭い眼光とともに
戻る   Point(0)