さようなら/ネジ
冬のからだ
小さく抱く
獣の声だけがあたたかく
肩を掴む掌はいつもそう
爪の痕だけが愛しく
次の朝には凍えてた
あなたが
流れていく
いつか狂い合える時には
せめて先に軋み始めたい
ほらこんな風に聞こえればいい
悲しみを忘れた胸など要らない
冬のからだ
抱きながら
溺れてしまうよ
あなたが
そして
つめたく つめたく
降り積もる腐敗に
耳を傾けています
凍えてしまった
わたしは
わたしやあなたは
間の悪いうつくしさにあどけなく
ただ微笑んでいるしかない
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