風見魚/
便乗鴎
しずんだ瑠璃色をすくいあげて
銀のつきへとかけてみたいよ
考えてコートを脱ぎ捨てる彼女に
強さなんかない
掛布団はこんなにも冷えて溜息をはき
もう夢をみようよ、って
壁にかかった睡蓮がささやいた
気づけばもう星座が笛をふき
夜の虹が、干された枕を掠めている
回れ風見魚
感情に直結した(=)知性のまま
ねぇ、もう夢をみようよって
みーさんが鈴を鳴らして、くにゃった
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