夢を見た日の朝/和泉 誠
 
ドアを開けると雪景色
もう当たり前になってしまったけれど

今日はいてつく風に
寒いと一言 いつもの文句を言う気になれない

電車の中で気付いたことは
ほどけた靴ひもと 段違いのボタン

どこからかキラキラと星の瞬く音
きっとツララ達が風に揺られて奏でているんだろう

やさしい歌を格好つけてそっと口ずさむ
幸い周りのみんなは自分の事だけで精一杯

だったら歌うよ 誰にも聞こえないやさしい歌
夢の中の君しか知らないやさしい歌
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