流星群の日に/銀猫
夢の無い画面の端に
流星群が見られると記されていた
濃紺に澄んだ空は
白い あるいは銀や朱に
闇を切り取られている
湿り気の残る髪が凍え
湯上りの匂いが後ずさりする
夜着の胸を掻き合わせて
薄い脂肪の下の体温を守ろう
等しく許されたはずの空に
わたしの星は現れるだろうか
冷気が
天空を開放している
夜が
少し無防備になっている
光の尾!
銀のひれ!
願い事を繰り返す余裕はない
見届けることがのぞみなのだ
あ、東へ
流れた
いまの希望は誰の分だったろう
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