幽霊じゃない/
プテラノドン
ぎざぎざである俺を理解しろとか、
最近あの娘とうまくやっているのかとか、聞いた後に
「俺、新しいスパイクシューズが欲しいんだ。」と、
ぼくの肩を叩くと消えてしまった。残されていた
サッカーボールをドリブルしながら帰ったぼくは
知らない家の庭に蹴り入れた。
次の日、弟の墓前に置かれていた
スパイクシューズをひっくり返すと、
靴底のポイントは全部削れてまっ平ら。
僕は新品のスパイクシューズを置いて帰った。
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