悲しさ/とびまる。
 
悲しいなんて
ひとことで書いてしまえる

だれど

それがどれくらい
悲しいなんてのを伝えるのは
すごく大変なことなんだなと思う

でもさ

それがすごく悲しいですと
延々と書いているうちに
どうして悲しがるのかなとか思ってしまって

だんだんと悲しさに慣れてしまうんだ

僕は悲しさと一緒に夜を過ごすのは嫌で
もちろん悲しさに慣れてしまうのも嫌で

そんなことより

君がそばにいてくれないことがいちばん嫌だ
それが僕の悲しさの全てだ

君がくれた今までの喜びの全てが悲しさに変わってしまうんだ
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