Park/石川和広
子犬と走った公園ゆれている
空気かわいて
空からのひかり
子どもたちが集まる
この犬かまない?
子どもがきいてくる
光の結晶
地面からのクラシック
氷面ヘ
突き抜ける枯れ木
ごみの吹き溜まりに言葉が身を寄せ合っている
ありがとう
わたしは楽しかった
すこし息が切れたけど
ネットでいやなことがあったから
今 その思い出は少し歪んで
無意識の怒り
つきあげてくる
氷の塔のように
生きている子どもたち
死んでしまった子どもたち
生きることを大きくしたい
もう悲しむだけじゃ
いやなんだ
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