ノート(39Y.6.28)/
木立 悟
木々の間にかがやく青が
海だと気付くまで五年が過ぎた
ひとつの美しさに気付いたとき
ひとつの美しさを失った
太陽に掻き集められる雲のなかに
静かにこぼれ落ちてくる色のなかに
光の淡い仕草のなかに
失い そして
とりもどした
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