小説のプロット的なもの/haniwa
 
手紙を出しに郵便局にいく
{引用=
ポストは数年前悪ガキが風船をつめて
何も入らない状態にしてしまったことがあって
当局がそれに大騒ぎして
町中のポストを閉鎖してしまった
いま口を木の板でふさがれたそれはただの赤い箱になり
なにもいえずに通り行く人々をながめている.

ポストの中をペストでもサリンでもなく空気でいっぱいにして
なにも入らなくしてしまったガキどもの皮肉を
僕は面白く思うと同時に手ぬるいとも思う
ファンタジー,あるいはファンシーすぎると思う
係官がポストの鍵をあけたとき
なかからあふれ出てきたのが赤青黄緑色とりどりの風船ではなく

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