雪が降る/アマル・シャタカ
告白それは
あなたの心が欲しくて あなたの心臓をつかみ出す行為
残ったものは
白い雪の上に飛び散った真紅の失恋と
あなたの喪失
恋人
寂しさを埋めあうように肌を重ねた二人
その温もりは 愛する人が去ったとき
独り身に凍える我が身
吹雪に飲まれた二人の心
愛ではなかったと知らされるだけだった
吐く息が白く登る 孤独と言う積雪の中
求める心が 求める言葉が白く煙る
思い出は雪の下に 日が昇れば雪と共にうたかたの
雪が降る わたしはもう なにものも持たず
氷の世界に身を横たえよう 未だ見ぬ人に会うため
雪が降る 闇夜に白い雪 それはわたしの心
わたしの心が降り積もる 白く白く
未だ見ぬ人の心を白く染めてよ 悲しみを白く
わたしの心と引き換えに
吹雪く風が伝えてくれる わたしの居場所をきっと
真っ白い雪の上に 道標を描いて
願いの永久凍土の下に眠る
わたしのことを
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