アイノウタ/遊羽
 
あいとくちにするのがてれくさいから
いつでもぼくはくちぶえをふく
のんびり のほゝんと
うたをかぜにのせて
たしかなきもちがとんでいく

あいとくちにするのがてれくさいけど
いちからぼくはうたいなおす
のばらにさゝやきかけるように
うつくしいものをうつくしいと
たゞそれだけをつたえるため

ときどきうしろをふりかえって
どのくらいすゝんだのか
いまというこのしゅんかんに
てれわらいをしながら
まよいながらも きょうもまた
すゝみつゞけたこのときを
かさねていきたいのです

あいとくちにするのがてれくさいから
いつまでもぼくはうたいつゞける
のそのそとちかづくはるのように
うまくことばにはできないから
たゞひたすら メロディにのせて


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