恋をしている/Yuno
冬になったばかりの時には
どれほど待ち望んでいた寒さでも
春を渇望するぼくがいる
菜の花が咲く頃になれば
沢山の生命の芽が目に見えて嫌になる
冬は停滞してもいい気がしてた
勘違いなのは遠い昔から知ってる
それでも、凍りついた世界の中でぼくが歩いていたら
僕が一人であってもいい気がしてくる
僕だってわからなくなるくらい白くなりたいんだ
雪の降らない節減の上で瞬く星を見て
誰かとてを繋ぐ空想にふけって眠れたなら
きっと僕は幸せなのに
それなのに僕は怖がってる
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