いつも手を握り締めて歩くことにしている/初代ドリンク嬢
高く空へ飛んで行こうとした
けれど、
それは傘にひっかかって
飛んではいけなかった
私は傘を閉じて
風船を逃がしてやろうとしたけど
自分の傘で風船を割ってしまった
しぼんだ形も残さずに
お別れも言わずに
風船は消えてしまった
先週
サンドイッチを生んだ
トマトのサンドイッチだった
明日のジョーを思い出しながら
もしゃもしゃ食べた
今度は何が生まれるだろう
私も
みんなも
楽しいものだといいと思う
たくさんの風船とか
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