空の原/こしごえ
 
ひとり立ち姿

死んでいるように
つぶやく灰の後ろに映る
星の塔が旋回してから
七色のアーチをくぐり
一瞬する視界の腐蝕する太陽へと身を焦がす

失えるものなら失ってみなさいな
零の起原の泡立つ空
(不朽の愛

カサブランカ(白い家)で
黒髪を結って
青く閃く闇に紅をさす

やがて 星の歌がそよぐ



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