神狩り/和泉 誠
の手に斧を持ち 神社へ向かいました
中にはそれを必死で止めようとする者もいました
けれど すべて手遅れでした
優しい神様達は 争うことを好みませんでした
人間達のする事をとても悲しい事だと思いました
神様達は人間に見つからないように どこかへ隠れてしまいました
中には怒って人間を殺してしまおうとする者もいました
けれど それをやめさせました
思い上がった人間達は
隠れている神様達を探し始めました
見つかった神様は
裸にされ 笑い者にされました
檻に入れられたり 奴隷にされた者もいました
優しい神様達でも これを許す訳にはいきませんでした
神様達は 隠れるのをやめ
その強大な力を人間達に見せつけました
人間達はたちまち青ざめ 一目散に逃げ出しました
そして自分の家に戻ってから
その事をとても恥ずかしいと思いました
人間達は神狩りをやめることにしました
けれど 人間達は今でも神様達に言えないでいます
ごめんなさい と
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