あぁ、大いなる自己よ/みしま
あぁ、大いなる自己よ
私の話を少しだけ
聞いてくれますか
(どうもありがとう)
いえ、苦しい事などあるはずもありません
いえ、悲しい事もありません
ただ私の心は淋しいのです
この淋しさは、何処から来て
私の内に入り込み、何処へゆくのか
今は何を思い
何を見、何を口にしようとも
ただ私の心は淋しいばかりなのです
空を見上げては、神よ、大いなる自己よ
あなたの事を想います
夕日の中へ、淋しさを混ぜ込ませ
見た事も無い明日を作るつもりです
その明日は、神、きっと見た事も無い明日を
あなたに与えてくれる事でしょう
けれど今は
孤独の海に取り残された一艘の船のように
この胸はただ淋しいのです
いえ、苦しい事などあるはずもありません
いえ、悲しい事もありません
私の心はただ淋しいのです
あぁ、大いなる自己よ
だからあなたは
私に明日を与えるのでしょう？
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