宇宙論〜生命樹〜/アマル・シャタカ
僕や君の屍は 世界をそっと眺める生命樹の糧
幾千万億の歳月の春を 幾千万億の歳月の夏を
幾千万億の歳月の秋を 幾千万億の歳月の冬を
そっと眺めて悲しみも喜びもすべて 糧にしてきた
この星をいつか飲み込み 新しい果実として生み出す日まで
何処かにある生命樹に 君と僕が糧として 葉になり幹になり根になり
分離の世界から融合へ 分別から全一へ
いつの日か
「統一場」という生命樹から
そして
虚数空間という 君と僕がいた
原初の世界へと帰る日まで
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