光る声、並木道/
Yuno
落ち葉を踏みつける
冬の始まる音がする
少し前は桜の続く並木を二人で走った
―― 憶えてはいないかな
写真を撮った
コスモスの咲く季節に
お祝いの歳だった
消した命の分まで感じるように
僕は償えなかった
君が望むようには・・・
いや、僕が望むようにさえ
二人で走ったことだけが確かで
けれど、もうその道には新しい落ち葉
カサカサと気持ちのいい音を立てる
僕はまた少し顔を伏せ
そして目を閉じる
永遠に光を見ない洗礼を、僕に・・・
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