明日から/石川和広
とがる闇の中で
眠っていたから
正確には
眠ったり眠らなかったり
市場をさまよったり、普通の男に、す巻きにされ
トツゼンナミガクルヨー
それは見たくない足の裏だったから
もう生きていけないと
狂うまでにかわいい犬の耳元で
怒鳴り続けていたから私
誰か、そう誰か
に
いてほしい
一緒に泳いで明日からプールに通う
と
頼んだから
そうすると私
眠っていない状態になったから
ひとにやさしくしたいって思いました
それは傷つけること
もういなくなること
最後にお話はつづくにすること
それだけでいいのです
やさしくなれます私
そう やさしくなれます私
グースカ寝ます
明るい部屋
そう 差し込んでくるぎりぎりの
シナナイ
朝
車に襲われたらどうしよう
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