日曜日/アシタバ
 
 軒下に掛けられた鉢植えを
 風が巻いた
 アスファルトの上に敷物をして
 わたしたちは寝そべった
 あなたの腕に敷物の痕が残っていた
 日曜日
 時間もまた渦巻型をしている
 飲みかけのビール
 食べ残したパパイヤ
 の上を
 小さな羽を震わせて虫たちが旋回する
 しばらく前から
 あなたは笑顔を見せなくなった
 もうすでに
 その路地そのものが消え失せたかのように
 わたしたちの時間も
 見えない粉末となって
 夕闇に紛れてしまった
 

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