遠くから見ている/Yuno
待ち合わせした繁華街の一角
まるで笑わない君をはじめてみた
僕の胸は既に鼓動を抑えられない
あれ?どこかでお会いしたことはありませんか?
消えた彼女を追って僕は旅をした
昔と同じようにおんぼろの車で
失踪したのは多分僕だった
音を発しない彼女はまるで一人ぼっち
孤独を体現している姿に僕はまた胸を打たれた
もう二度と会えないかな
彼女は首を横に振る
意識なく雫が零れる
僕は遠い壁の下でそんな夢を見た
抗えないのは多分僕のほうだった
さようならだね。愛していたよ
戻る 編 削 Point(3)