レタ/日和
 
ップの中に入っているのが好きらしかった
きっと自分の身体が零れないで済むからだろう
いつもコップのなかでゆらゆらしている レタ

レタが居ると一日中が昼だった
だから頼んだ
「夜を連れてきておくれ」
するとレタはおとなしく湯飲みに入る
そうして 気がつけば湯飲みの中で眠っている
だから私はいつもレタにランプの笠を貸してやる
「さあ 優しいランプにおなり」

レタは時々寂しげに啼くことがある
 きらり
 きらきら
 り
ミャーオとは啼かないんだなと しみじみと思った

レタは小さい女の子が苦手のようだった
小さい女の子はいつもレタを持って帰ろうとしていた
小さ
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