ナトリウム/カンチェルスキス
トップスピードの悲しみ
えもいわれぬ快感に酔い痴れて
俺の身体の真芯に電流感じた
インチキでマガイモノで信頼できない心とやら
ダムの底で眠った家屋のように
いつになったら姿を現すのか
ドブで生まれ念仏を唱えた
もっと危ない目に遭うに違いない
無免の直立歩行にもそろそろ飽きた
動物を喰らう喰らう喰らわれる喰らう
視力落として
前髪垂らして
象徴的に言うと
ガードレールに激突
俺 粉砕されてやっと元通りだ
粉々が主張する
俺はきっと優しかった
嘘だらけの優しさ主張した
気分失って何が手に入ったのか
筒抜けの肉体・感覚・垂れる糞と小便
ヌードポスターより赤裸々
もどかしげに俺は気分 気分を探す
自分に当てはまる様な気分
それは始めから無かった
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