A to Z 窒息紳士淑女 /カンチェルスキス
 



  


 県庁の前でメロンパンの移動販売車が
 停まっていた
 雲のようなものが雰囲気で逃れるような
 空だった
 似たような顔をした鳩たちが
 いっせいに撃ち落された
 単純に空が気持ち悪い
 どこで終わるのかわかんない




 坂道を照らす
 花桜のご機嫌のピンク
 少女の唇
 抱きしめてしまった




 もう話し疲れたのだ
 洗濯のときの前かけをたたんで
 隣町にエレキギターを買いに行く

 市バスの後ろでこいたおならが
 百年続く匂いをかもし出す
 へロー 
 



 フルーツと言えばパイナップルを思い
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