11月28日即興詩会ログ/
遊羽
こかで旋盤が回っている
運河を隔てた向こう側では
誰も帰らない家々が
布団を湿らせて
冷たく沈んでいる
()遊羽 [0:16:08]『バナナの木』
スクーターで北の岬を目指していた
とある南の島
峠のカーブの横
グロテスクな花を咲かせた
バナナの木があった
野性のバナナ
いっちょ前に
実をつけていた
手を伸ばしたって
とても届かない
バナナの房の先端に
どす黒い色の花が
南の島の風
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