11月28日即興詩会ログ/遊羽
所から
今見知らぬ地上へと連れて行かれることに
戸惑う
見上げた先が本当に地上なのか案じつゝ
異国の海岸で戸惑う
乗るべき船に乗り遅れ
見知らぬ街に放り出されてしまった
我 異国の異教徒であるが故
戸惑う
乗るべき船が次にいつ来るのか迷いつゝ
異国のエスカレーターで戸惑う
右に立つべきか
左に立つべきか
最初の一歩を踏み出すことに躊躇し
戸惑う
右に立つ習慣のないわが街を思い出しつゝ
()島 [1:52:47]「Yシャツ」
アイロンの熱に暖かさを覚え
ふと気がつけば
身を焦がす夜を思い出す
消え入りそうな記憶の中で
しっかりと刻まれた
掴んで離さなかった指
シャツを引っ張る指
ここのところ、急激に寒くなり
アイロンの熱で
指の温度を探してしまう
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