モノローグ/The Boys On The Rock
 
を吐きかけ虚飾の瞳で見下しているのだ

ただ あなた自身も気がついていたのだろうか
わたしがどんなに兄さんを愛していたことを

あなたの震える手がわたしの額を打ち砕いたときから
砕かれた頭から流れる血を大地が貪欲に吸ったときから
あなたが呪われたノドの地へ追放されたときから
あなたがわたしを銀四十枚で売り泣いたときから
あなたを一刻も早く救いたいという気持ちを
ずっと抑えねばならなかったわたしの気持ちを・・・

終末の刻を心待ちにしながらわたしは父の計画を遂行する
なぜなら この計画を完遂させる以外
ノドの地上で震えている兄さんを抱きしめることは
できないのだから
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