キミと仲良しごっこ。/dew
 
キレイな夜明け
誰にでも平等に訪れる
だけど迎える朝は公平じゃない

逃げられない現実が
いつだって両手を広げていかにも優しげに抱き締めてくる
その手を振り払うことは出来ない
「放っておいて、私は疲れたの」
それでも干渉は終らない
いつだって友好的に無遠慮に土足で踏み込んでくるんだ

現実。

うまく折り合いをつけて
それなりに付き合ってやらねば
機嫌を損ねて嫌なものを見せてくる

仲良くやりなさい
いじめられるのはアナタが馬鹿だからよ
もっと狡くなりなさい
綺麗に生きようなんて、我が儘なのよ

嫌いになってしまいたいけれど
世界はそれを赦さない、認めない

僕たちは
少しずつ自分の心を折り畳みながら
今日も馴れ合い、生きる。


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