スタート、スタート、/tondemon
 
スタート!
の合図と共に世界についた火は一気に燃え広がって

ただまばゆいばかりのこうけいに
ボクらはげらげらわらっていたね




スタート、
の合図とともに音もなく箱から飛び出したのは日常?

ボクらはだれよりもせなかにまかれたネジのことを
きにしていたんだ、いつかはこわれてしまうことも




スタート、
と共に世界がゆっくりになりだしたのはいつ?
作りものの様にスローになる日常
あるいは早送りに活動する世界

にのりおくれたボクこそゆびをくわえてみてい
ることしかできないオモチャそのもの、だった




(スタート)
と共に沈んで
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