迷路/月邑 涙香
 
暗い道の途中で 迷子になっていた
光を見失い彷徨っていた
時の止まった道の途中はまるで迷路
手探りで動けば余計に迷う

支えあう二つの心が 同じく迷う
ぶつかり合って 傷つけあって
涙を流して 血を流して
それでも寄り添いあえるのか 試される

答えは誰にもわからない
正しい道などわからない
わかっているのは 意志の心
強い思いの 石の心

暗い道の途中で 視界が広がる
光に手を伸ばし立ち上がる
時の止まった道の途中はまるで迷路
掴んだ羅針盤だけが道しるべ

答えは誰にもわからない
正しい道などわからない
わかっているのは 意志の心
光を掴んで 進む道

もう一度 もう一度 何度でも
迷いながら 転びながら 歩きだす
羅針盤の指し示す方向 光の彼方

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