涙論/
アマル・シャタカ
感情にも質量があるのだとすれば
あふれ出る涙は感情の質量の飽和
涙がしょっぱいのは
我らが海から来た証拠
大気中でも飽和した質量でこぼす涙が雨と呼ばれる
ひょっとしたら
大空にも感情があるのかもしれないね
それが大地を潤わす豊穣の雨になるように
君のこぼす感情の質量も
きっとどこかで
豊穣の恵みをもたらすのだろう
今日もどこかで
涙涙と雨が降る
雨よ雨よと
涙がこぼれる
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